Chromebook (Asus C101)の内蔵ディスク

出荷時点にリセットしたときのディスク構成を調べた。

 (ASUS Chromebook Flip C101PA-OP1,  ChromeOS 74.0)

 

内蔵ディスク(eMMC)の容量は14.7GiB(14.7*1024^3)。

カタログ表記は16GB(16*1000^3))だが、HDDもSSDも歴史的に「GB」の単位がメモリやらdfコマンドの表記やらとは違い10進数ベース。

面倒なので以下「GB」は「1024^3」の方を指す。

 

内蔵ディスクは主に、2GBのrootパーティションと、10.5GBのその他パーティションから構成される。

14.7GiBのeMMCは普通のWindowsのように複数パーティションに分かれている。

一番大きなパーティションは10.5GBである(p1)。

ChromeOSのrootファイルシステム用のパーティションは2GB。バージョンアップ用にA面/B面持つので合計4GBを使う。

その他、起動カーネル領域など細々なパーティションもある。

 

10.5GBのメインパーティションはマウントされてから様々なテクニックでいろいろな用途向けに切り出されている。初期化直後で2GBが使用済。

まず p1というパーティションは /mnt/stateful_partitionというディレクトリにマウントされる。

/mnt/stateful_partitionの下にはencrypt.blockというファイルがあり、暗号化された仮想ディスクイメージのようである。初期化直後の名目ファイルサイズは3.1GBで、確保済ブロックサイズは0.1GB。このファイルは同じディレクトリの下のencrypted/というディレクトリの下にマウントされているっぽい。この下にはさらにvar/があり、これが/varにマウントされているようだ。home/もある。

mountコマンドを見ると他にもいろいろな手段で切り出されているようだが、詳細がつかめない。

使用量もなかなかつかめないが、初期化直後では1GB~2GB程度使うようである。何もしなくても少しづつ増えており、Chromeブラウザ/ChromeOS/Android App/GoogleDriveのキャッシュやパッチファイルをダウンロードしたりしているのはないかと思われる。Googleドライブに格納した写真や、一度ChromebookでインストールしたことのあるAndroidアプリは自動的にダウンロードされる。初期化後1時間経過時点で9GBが残っている。

初期化時点ではLinuxはインストールされない。

ちなみに、別パーティションであるrootファイルシステムはread-onlyでマウントされており、全容量1.7GB、使用済1.5GB、空き容量160MB、である。

 

フルブラウザ(Chrome)が起動でき、Googleストア(Play)を入れても2GBにおさめており、すごく小さいシステムである。

内蔵ディスク8GBのマシンも構築可能かもしれない。